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Japanese School of Singapore, Changi Elementary School, Environmental Studies in the Basic Inquiry Course (March issue 2024)

01 Mar 2024

 


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シンガポール日本人学校小学部チャンギ校 探究科基礎の学習で環境学習


 


 シンガポール日本人学校小学部チャンギ校の5年生は、探究科基礎の学習で環境学習に取り組んでいます。キャンプ(宿泊学習)をきっかけに、シンガポールのごみ問題に対する関心を高め、実態調査やゲストティーチャーの方々の話を聞いて学びを深めてきました。現在は「ごみ問題に対して自分たちができること」を考え、小グループでのプロジェクトに取り組んでいます。


 「南十字星に掲載して、シンガポールで生活する日本人の皆さんにも伝えたい!」と考えた、曽根原 誠さんによる本企画で、5年生の代表児童による活動報告とみなさんへの提案をお伝えします。


 


1.はじめに(曽根原 誠)


 僕たち5年生はシンガポールのゴミ問題を解決しようとしています。僕たちの活動をより多くの人に知ってもらい、シンガポールの自然を守りたいです。そこで僕は、南十字星に載せることで、この記事を読んだ人にできるだけごみを少なくする取り組みやゴミ拾いをしてもらいたいと考えています。今回は、様々なプロジェクトの一部を紹介します。


 


2.具体的な活動内容


ごみを拾オー!プロジェクト(桑本 結彩)

 シンガポールの自然環境を守るという目標を達成するために、ごみ拾いの活動をしています。シンガポールでごみ拾いを続けている永地志乃さんからお話を伺い、「ごみ拾いは、愛と感謝。」ということを知りました。その言葉が印象的で、実際にごみ拾いを行っています。永地志乃さんが「The Waves」というグループとごみ拾いをしたということを聞き、イーストコーストパークでごみ拾いを企画しました。たくさんのごみが落ちていました。ごみ拾いが終わって、はじめと最後で比べると、全然違いました。「愛と感謝」で、ごみが減ることに気付きました。その後は2年5組と一緒に学校のごみ拾いもしました。みなさんもごみ拾いに挑戦してみてください。


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・U-TUBE5-2プロジェクト(近藤 和真)


 ごみを減らすことを、シンガポールの人たちに伝えるために動画やウェブサイト、ゲームを使っています。まずは、チャンギ校や身近な近所の人に動画を広げて、その後、シンガポールや世界に広げることを目指しています。動画やゲームを作るときも、ごみを捨ててはいけない理由などを深く考え、自分たちがごみをポイ捨てせず、拾えることを大切にしています。これからも、世界の自然や環境を守るために努力を続けていきたいです。


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3Rプロジェクト(綿重 花凛)


 皆さんは3Rとは何か知っていますか?3Rとは、Reduce(むだを減らす)・Reuse(もう一度生かす)・Recycle(資源として再利用する)のことです。私たちは、シンガポールのごみを少しでも減らしたいと思い、リサイクル・リユースボックスを作りました。リサイクルボックスには、家にあるリサイクルできるものを入れます。リユースボックスには、まだ使えるけどいらないものを入れます。使いたい人はその箱から自由に持っていくことができます。現在チャンギ校でたくさんの人が利用してくれています。皆さんもぜひ3Rに取り組んでみてください!


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・ポスター&サイトプロジェクト(須田 泰斗・小宮 康靖)


 僕たちは、環境を少しでも良くするためにポスターやサイトを作っています。印象に残りやすいポスターを作って、人の目につきやすいところに貼っています。ですが、ポスターだけでは人の心はなかなか動かせません。そこでごみ拾いが楽しいと思ってもらえるように、ごみを5個拾ったら1マス進めるというすごろくを作り、それを3年生の教室に置くという工夫をしました。みなさんも少しでも身の回りのごみを拾ってもらえたら何よりです。


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・ごみについて知ろうプロジェクト(村田 悠仁)


 僕たちは自然がごみによって汚染されているのを知ったので、実際にイーストコーストパークに行ってごみ拾いをしました。そして、学校中にポスターを貼って全学年に見てもらい、ごみ問題が深刻になってきていることを伝えました。これからもたくさんの人たちに現状を伝え、ごみを減らす取組などを続け、解決できるよう最善を尽くしたいと思います。


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・減らせ!身近なごみプロジェクト(辺 熙尭)


 私たちは自分たちで動画を作って、それをチャンギ校の全クラス、クレメンティ校の5年生に流してもらって身近なごみを減らそうとしてきました。アンケートでは、ほとんどのクラスが「ごみ拾いに関心を持ちました。」と答えてくれました。また、1年2組からは、ごみ拾いを一緒にしたい!などの嬉しい感想ももらい、実際に教室の整理や、ハッピーランド(低学年が遊ぶ場所)で一緒にごみ拾いもしました。皆さんも最初は身近なところからごみ拾いにチャレンジしてほしいです!


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・交流プロジェクト(上田 有紗)


 交流プロジェクトは、チャンギ校の5年生が今まで関わってきたシンガポールの人たちに今の環境の現状を知ってもらうプロジェクトです。一番大きな活動としては、1月11日にシンガポールの大学生(SUTD)の方たちとの交流会を企画しました。そこでシンガポールの環境とクラスの活動を知ってもらい、ごみ拾いや環境について考えてもらいました。これからもっとたくさんの人たちと交流して、シンガポールのごみ問題が少しでも解決できるように頑張っていきます。みなさんもシンガポールのごみ問題について見直してみてください。


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・ごみマッププロジェクト(矢野 雅虎)


 ごみマップとは、いつどこで何が落ちているのかを書き込むオンライン上の地図のことです。ごみマップを広めることで、シンガポールのごみに気付き、減らすことを目的としています。しかし、ごみマップを使ってくれる人が増えないので、ごみマップへの書き込みを呼びかけています。このプロジェクトを通して、地面に落ちているごみを意識できるようになりました。私たちもごみ拾いをしているので、みなさんもぜひやってみてください。


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・3組のプロジェクト(竹村 美緒)


 私たちのプロジェクトでは動画を作っています。私たちの目的はチャンギ校の1〜3年生ぐらいの低学年に環境問題について知ってもらうことです。なぜ、1〜3年生にしたかというとまだ環境問題の事を知らない子が多いと思ったからです。動画の内容を具体的に説明すると、自分たちがこの取組を始めた理由や、クラスの活動の紹介などです。ごみを少なくするにはモラルが大切です。自分たちが作った動画で少しでもごみが減ればいいなと思ってこの活動を始めました。みなさんもごみについて考え直してみてください。


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3.学習を通して学んだこと(曽根原 誠)


 この学習を通して学んだことは、世界のごみ問題を解決することは難しいけれど、自分たちが行動することで、世界のごみは少しでも減るということです。他の国のごみの量を減らすことはできないけど、自分たちの国のごみを減らせば、世界の合計のごみの量が変わるというわけです。ごみ拾いなどをすると、小さなごみでも気付けるようになります。そんな心を大切に、僕たちはこれからもごみを拾い続け、シンガポールの環境問題を考えていきます。みなさんもごみ拾いをして環境を守ってください!


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文責・画像:シンガポール日本人学校 小学部 チャンギ校 


担当:大内秀平


 


 

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