Hello Japanese School 「The Japanese School Singapore Primary School, Changi Campus」(June Issue 2025)
01 Jun 2025
シンガポール日本人学校小学部チャンギ校の紹介
ご挨拶
新年度が始まりました。今年度も歴史と伝統あるシンガポール日本人学校の教育の充実のため、全教職員が力を合わせて力強く学校運営を進めていきます。
私は、この度、チャンギ校第11代校長として着任しました松越正純と申します。今年1月、ニューヨーク・タイムズ紙が「2025年に行くべき52か所」の一つに挙げた富山県富山市からやってきました。「コンパクトで歩きやすい街。食べ物はおいしく、人々もみな親切」という評価でしたが、まさにシンガポールがそのような国。過去に観光目的で何度か訪れたことがありますが、自分の世界観を変えてくれた思い入れのあるこの地で勤務できる喜びを感じています。
遡ること、1912(大正元)年11月。邦人有志によってミドルロード131に日本小学校が開校して以来、シンガポールの地に日本人の子ども達のための教育が脈々と引き継がれています。1966(昭和41)年にはシンガポール政府より私立学校として正式に認可された日本人学校が開校しました。校舎はその後何度か移転を繰り返し、現在のクレメンティに校舎が完成したのが1976(昭和51)年。ウエストコーストに中学部校舎が完成したのが1984(昭和59)年。そして、本校、チャンギ校が完成したのは1995(平成7)年4月のことです。
当初クレメンティ校は1〜4年生、チャンギ校は5・6年生の校舎として使われていたようですが、1998(平成10)年4月からは小学部に学区制が敷かれ、現在の3校体制が始まりました。世界中に広がる日本人学校の中でも歴史のある学校の一つとして現在に至っています。そして、3校の中では一番新しい小学部チャンギ校も今年、開校30年目を迎えています。
チャンギ校はシンガポールの東部のUpper Changiにあります。緑豊かな広大な敷地に建ち、チャンギ空港にも近いため、校舎からゆったりと離陸・着陸する航空機が見られます。白い立派な校舎は、広い校庭、観覧席もある体育館、低・高学年別の2つのプール、たくさんの遊具が備わったハッピーランド、各種複数の特別教室などを含め、充実した施設環境を誇っています。
そういった恵まれた教育環境の下、「豊かな国際感覚をもち 世界の人々とつながろうとする子」の育成を学校教育目標とし、シンガポール日本人学校チャンギ校で学ぶ子は、将来、日本と世界の未来を創っていく子どもたちであると信じています。多様性を理解し、他の人と協働して問題の解決に取り組める人、世界に関心をもち地球規模で未来を考える人に成長して欲しいと強く願っています。
そのために、今年度は重点目標として『「未来を創る」〜まなび、あいさつ、けんこうから〜』を掲げて進みます。また、日本各地や現地から選ばれた意欲的な教職員が集まり、互いに切磋琢磨して学び合っています。今年度は「仲間と協働的に探究し、より良い自分や集団を創造する子 〜ウェルビーイングな学級経営と共に〜」を研究主題とし、全教職員が力を合わせて力強く学校運営を進めていきます。
保護者の皆様、日本人コミュニティー、関係機関の皆様には、ご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
チャンギ校 校長 松越正純
