Letter from Editing room (Aug Issue 2025)
01 Aug 2025
4月の来星から3カ月が経ち、シンガポールの生活にも徐々に慣れてきました。来星にあたり、衣食住の中で最も心配だったのは「食」についてです。しかし、ホーカーなどで目にする多国籍な食材や料理の奥深さを知り、今では食べることをとても楽しんでいます。今回はその中で特においしいと感じたベスト3を紹介します。
第3位はバクテーです。どのような料理か、漢字の「骨肉茶」からは全く想像できませんでした。私は来星初日に食べました。はじめは、スープの風味と日本米ではないお米のぱさぱさとした食感に、あまりおいしさを感じませんでした。しかし、1カ月後に再び食べてみると、いろいろな材料が溶け合ったスープの味と、お肉のおいしさに大ファンになりました。疲れた時に食べると元気になる味です。
第2位はマンゴーです。いくつか種類を見かけましたが、平べったい形で真ん中に板状の種が入っているものがおいしいと感じます。知人にその魅力と切り方を教わり、実際に自分で切って食べました。目が覚めるほど甘くておいしかったです。日本だとマンゴースイーツはとても高価ですが、市場等で安価で売られているのもうれしいです。この旬の時期にたくさん食べました。来年のマンゴーの旬が今から待ち遠しいです。
そして第1位は、どんぐりの日本食です。せっかくシンガポールにいるのに、日本食というのもおかしな話ですが、どんぐりの白米や刺身に感動しました。食べた時期が、ちょうどホームシックになっている時だったので、久しぶりに食べられた、日本の味を心からおいしいと思いました。きっと調理器具を用意することや、だしをとることなど、日本と勝手が異なり、調理する方は苦労して、日本の味を提供してくださっているはずです。日本から離れたこの地で、おいしい日本食が食べられることに、改めて感謝したいと思いました。
最後に、自分の体は自分が食べたものでできている、とよく言われます。これからも健康に気をつけて、おいしいものをたくさん食べて、この地での生活を楽しみたいです。
(シンガポール日本人学校中学部 編集部 堀内翔子)
