シンガポール日本人会はその設立を1915年まで遡る、100年以上という歴史を持つ由緒ある会員制クラブです。現在の日本人会館は発案から10年の歳月をかけて完成され、会員の永年の夢が実現したものです。1998年5月23日に当時副首相であったリー・シェンロン首相を招いて落成式が挙行されました。アダム・ロードに位置する会館は150台収容可能な駐車場を備えた4階建ての近代的な建物です。シンガポール日本人会の会館は世界中の日本人会の中にあって類を見ない施設を誇っています。
現在約4,557名の正会員(日本国籍保持者)と465名の会友(日本人以外の会員)が登録され、法人会員は698社に上ります。(2023年3月1日)
日本人会は、会員への憩いの場、集いの場を提供するにとどまらず、日本人学校、日本人会クリニック、日本人墓地公園の運営・管理そして現地社会との交流といった、シンガポール在住の日本人社会が担う役割も果しています。
また、チャリティ活動や文化活動を通じて日本とシンガポールとの友好と親善にも積極的に寄与しております。
シンガポール日本人会 会長
Nakajo Kazuhide
2022年度の会長に就任いたしました中條でございます。100年を超える歴史を持つシンガポール日本人会は、長きに亘り、当地において日本人コミュニティーはもとより、シンガポールの地域社会にも貢献しており、この伝統のある日本人会の会長に就任することは、誠に光栄なことであり、責任の重さをひしひしと感じているところです。
日本人会は、会館をはじめ、日本人学校、日本語補習授業校、クリニック、更には日本人墓地公園の維持・管理などを通じて、シンガポール在住の日本人社会が担うべき重要な責務を果たしています。これに加えて、チャリティー活動や文化活動を通して、シンガポールの地域社会とも良好な関係を築くことに積極的に取組んでいます。これらの日本人会の活動の全ては、それぞれの担当理事・監事の皆様のリーダーシップ、関連部会員やボランティアの皆様の献身、そして会員皆様のご理解とご協力により支えられております。コロナ禍にありながらも、日本人会としての活動がこうして成り立っているのは、ひとえに関係する皆様方の創意工夫や不断の努力によるものであり、心より敬意を表する次第です。
日本人会の運営面におきましては、会員の皆様からの忌憚ないご意見を賜りながら、公正で透明性のある最適なガバナンス体制を維持していくことが大切だと考えています。ポストコロナに向けて変化を先取りし、新たな時代に相応しい日本人会とすべく取組んで参りたいと思います。
今後とも更なる日本人会の発展のために、理事・監事の皆様と力を併せ、更には在シンガポール日本国大使館やシンガポール日本商工会議所をはじめとする諸団体とも連携を深め、会長の務めを全力で果たす所存です。会員の皆様におかれましては、倍旧のご指導・ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。