シンガポール日本人会はその設立を1915年まで遡る、100年以上という歴史を持つ由緒ある会員制クラブです。現在の日本人会館は発案から10年の歳月をかけて完成され、会員の永年の夢が実現したものです。1998年5月23日に当時副首相であったリー・シェンロン首相を招いて落成式が挙行されました。アダム・ロードに位置する会館は150台収容可能な駐車場を備えた4階建ての近代的な建物です。シンガポール日本人会の会館は世界中の日本人会の中にあって類を見ない施設を誇っています。
現在約4,403名の正会員(日本国籍保持者)と481名の会友(日本人以外の会員)が登録され、法人会員は694社に上ります。(2023年9月1日)
日本人会は、会員への憩いの場、集いの場を提供するにとどまらず、日本人学校、日本人会クリニック、日本人墓地公園の運営・管理そして現地社会との交流といった、シンガポール在住の日本人社会が担う役割も果しています。
また、チャリティ活動や文化活動を通じて日本とシンガポールとの友好と親善にも積極的に寄与しております。
シンガポール日本人会 会長
Hikita Tomokazu
シンガポール日本人会は、一世紀以上に亘って、当地における日本人コミュニティのみならず、シンガポール社会にも大きく貢献してきました。現在も、日本人会館や日本人学校の運営、様々なイベントの開催等を通じて、会員の皆さまに集いの場・憩いの場をご提供しています。これほどまでの規模、クオリティ、そして情熱は、他国の日本人会に比しても圧倒的であります。この素晴らしい日本人会を築き上げてこられた諸先輩方のご苦労やご尽力に思いを致しつつ、次代に向けて、皆さまとともに新たな歴史を紡いで参りたいと存じます。
さて、今年度は、ほとんどのイベントが新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大前と同様に開催されます。すでに、7月の日本語スピーチコンテストや大運動会、8月の夏まつりが、大盛況のうちに無事終了しました。私自身も全てのイベントに参加させていただきましたが、参加者の真摯な姿勢、子供たちのはじける笑顔など、大いに感銘を受け、清々しい気持ちになりました。コロナ期間中のブランクや会員の入れ替わりを経ても、脈々と受け継がれる日本人会の底力と、それを支える関係者・ボランティアの皆さまのご尽力に、本当に頭が下がります。
また、我々が世界に誇る日本人会館が、竣工後25年の年月を経て、大規模修繕工事の時期を迎えています。次世代のためにも、この素晴らしい施設を良い状態で残していかなければなりません。現在理事会では、空調やエレベーター等の改修、レストラン、クリニック、図書館等のレイアウト変更などを検討中です。
日本人会の活動は、ご担当理事、関連部会員、ボランティア、そして会員の皆さまのご協力により支えられております。そうした皆さまの善意・熱意に深く感謝申し上げますとともに、新たな仲間たちの積極的な参加を心待ちにしています。日本人会を通じて、きっと素敵な出会いや思い出がたくさん待っていることでしょう!私自身、その先頭に立って、微力を尽くす所存です。会員の皆さまにおかれましても、引き続き日本人会の発展のために、厚いご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。