喰いだおれ in Singapore 第2回目 マックスウェル・フードセンター: フィッシュスープ・ダックライス (11月号)2021年
30 Oct 2021
「喰いだおれ in Singapore」
南十字星編集委員がローカルレストランやホーカーをめぐり、実食し、感想を詳しくレポートする本企画。第2回目は、マックスウェル・フードセンターの「フィッシュスープ」と「ダックライス」をご紹介します。
(取材日 2021年8月19日)
マックスウェル・フードセンターの外観
マックスウェル・フードセンターの中
Maxwell Food Centre (1 Kadayanallur St, Singapore 069184)
Fish Soup
フィッシュ スープ
本企画は、史蹟史料部発行の冊子『喰いだおれ in Singapore』(クラブショップで販売中)に掲載されているローカルフードの説明文を引用しております。
◉ フィッシュ・スープとは
野菜と魚とを、さっぱりとしたスープで仕上げた料理。シンガポールには、比較的油を多く使用する料理が多いが、この料理は非常にさっぱりとしている。ご飯と、薬味の酢醤油などを付けて食べるのが一般的である。
◉ 材料
葉物野菜にトマト、豆腐、のり、それに揚げた白身魚が入っている。揚げていないスライス状の魚片を入れるものもある。また、スープにココナッツミルクをいれた、白濁したものもある。
魚とエビのスープ
「味変」を楽しめる5種類のトッピング
たくさんのメニューの中から魚とエビのスープ(5ドル)を注文しました。魚介の旨味が効いたスープに、白身魚とエビ、豆腐、葉物野菜、パクチーなどが入っています。トッピングは5種類。ニンニクのみじん切り、甘酢生姜などで「味変」を楽しめます。パクチーの香りがとても良く、さっぱりとしていて、何度でも食べたくなる美味しさでした。
一家潮州魚粥・魚湯
(Yi Jia Teochew Fish Porridge Fish Soup)
Duck Rice
ダック ライス
◉ ダック・ライスとは
ダック・ライスとは、表面をこんがりと焼いたアヒル肉をごはんと一緒に食べる料理。ホーカーから高級レストランまで、いたる所で食べることができ、チキン・ライスと並びシンガポールの国民食といえる。鴨肉の弾力のある肉質と、肉汁の旨みを味わえる一品である。
◉ はじまり
ダック・ライスのはっきりとした起源はわからないが、中国の潮州か広東地方から伝わったとされている。
もとは蒸し煮にしたガチョウだった。しかし、アヒルの方がより容易に手に入りやすいため、作り方が次第に変わり、現在のようにアヒルの肉を使うことが一般的になった。
現在でも、潮州スタイルと広東スタイルとがあり、その作り方は若干異なっている。
◉ 材料・調味料
潮州スタイルは、醤油ベースの香草スープで肉とご飯を蒸し煮にする。付け合わせとして、玉子や豆腐がそえられる。上には蒸し煮にした時のソースがかかっている。
一方広東スタイルは、肉を火であぶる。表面の皮は、つやのある赤茶色をしている。潮州スタイルに比べて肉の脂が多い。上には肉汁の入った濃いソースがかかっている。
今回はライスではなく常連さんおすすめのヌードルを注文
私たちが取材したこの日、一番長い行列ができていたのがこちらのお店。店頭につるされているローストダックが食欲をそそります。こんなに人気があるのなら、きっとおいしいはず、とついつい並んでしまいました。並んでいるお客さんにおすすめを訊き、ライスではなくヌードルを注文。せっかくならポークも食べてみたいよね、と欲張ってミックスミート(5ドル)にしました。
香ばしくジューシーなダックと、表面がカリカリで肉の旨味が凝縮されているポークの組み合わせ。ポークとダックの違いが感じられる一皿です。麺にも甘辛のタレがかかっていて、これも美味でした。長い列ができることに納得。待った甲斐がありました。「日本人が好きな味だね。」と言いながら、あっと言う間に平らげてしまいました。
香ばしくジューシーなダックと
表面がカリカリで肉の旨味が凝縮されているポーク
福順焼臘麺家
(Fu Shun Jin Ji Shao La Mian Jia)
マックスウェル・フードセンターには、まだまだご紹介したいローカルフードがたくさんありました。
安くて美味しいローカルフードがますます好きになった南十字星編集委員メンバーでした。
文責・写真:南十字星編集委員
<日本人学校小学部クレメンティ校教諭>
越智建喜、山根香奈子、遠藤つぶら、永地志乃、前島祐太
<広報部部長>
紅林真由美