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喰いだおれ in Singapore 第11回目 ラオパサ・フェスティバル・マーケット フィッシュボールヌードル、ワンタンミー(9月号)2022年

01 Sep 2022

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「喰いだおれ in Singapore」


 南十字星編集委員がローカルレストランやホーカーめぐり、実食し、感想を詳しくレポートしてまいります。第11回目は、ラオパサ・フェスティバル・マーケットの『フィッシュボールヌードル』と『ワンタンミー』をご紹介します。(取材日:2022年6月25日)


 場所はシンガポールの金融街といわれているラッフルズプレイスにあり、お昼の時間帯には周辺に勤務するオフィスワーカーや観光客も多数訪れるほど人気のホーカーです。


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 ラオパサは、150年以上前の魚市場『Telok Ayer Market』を改装されており、さらに2014年にはリノベーションも行われた為、他のホーカーと比べ綺麗で清潔感がありました。私たちが訪れた時の雰囲気としては、中も比較的広いことから混みあっている様子は感じませんでしたが、インド料理のお店に15人ほどの列があり、人の出入りも多かったように感じました。


Fish Ball Noodles
フィッシュボールヌードル


フィッシュボールヌードルとは


 魚のすり身団子が入った麺料理。フィッシュボールは、ぷりぷりとした食感とたんぱくな味が特徴。一般的に「潮州風」は弾力のあるもので、「福州風」は中にミンチが詰めてある。シンガポールではとても人気があり、ホーカーやフードコートなど多くの場所で手軽に食べることができる。


 また、具材と麺と汁が一緒の器に入った「スープ」と、タレをからめた麺とスープが別の器の「ドライ」とがある。また店によっては、スープが金属の器に入れられて下から加熱するものもある。


はじまり 


 フィッシュボールは中国南部、東南アジアで広く食べられている。あまりに多くの国の人々に、あまりに広い地域に流布しているため、どこが発祥の地なのかは不明。


材料 


 フィッシュボールは、店によって大きさや食感などが違う。スープには、魚介や肉のうまみが出ている。麺は種類がいくつかあり、選べる店もある。「ミー・キア」という黄色く細い生麺や、「クエ・ティアオ」という米粉から作った平たい麺、「ミー・ポック」という黄色い平たい麺などがある。具材も店によって異なるが、主なものは、魚の練りものスライス、ポークラード(揚げた豚の脂身)、青ネギなどである。豚肉のミンチやレタスが入る店もある。チリソースを加えて食べる人が多い。


 


 フィッシュボールヌードルは潮洲式の魚のすり身団子が入った麺料理です。鶏や魚のだしが効いた澄んだスープと弾力のある魚のすり身団子、薬味、そして麺が入っています。お店によっては、麺の種類を選ぶことができ、スープかドライ(汁あり・なし)も選ぶことができるようです。


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 今回購入したお店では、特に何も聞かれずにドライ(汁なし)のフィッシュボールヌードル($4.50)が出てきました。スープの中にはボール型と厚揚げに似た形のすり身団子が入っており、日本でも馴染みのある、かまぼことほとんど同じ食感でした。そしてスープの味付けもインターネットの情報に載っていた通り、やさしい味付けでした。比較的しっかりとした味付けが多いこの国では、珍しいなと感じました。またドライヌードルの方は、日本でいう油そばと似ています。調理工程も外側から見させてもらいましたが、①店主が手早く容器に様々な調味料を混ぜ合わせ、スープと共に入れる②ひき肉、しいたけのようなものを混ぜ合わせる③茹で上がった歯応えのある麺を入れて完成という手順です。味付けは見た目通りのスパイシーさを感じるものでしたが辛すぎずとても美味しかったです。


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 Wanton Mee/Wanton Noodle
ワンタンミー/ワンタンヌードル


ワンタンヌードルとは


 ワンタンヌードルは麺、バーベキュー・ポーク、葉野菜にダンプリングを加えたものである。スープまたはドライで供され、ドライの場合はスープは別のボールでサービスされる。


はじまりは


 広東省で始まったものと思われる。広東語でWan-tan Min、マンダリン語でYun-tun Mianと言う。ワンタン(wantan)とは広東語でダンプリング「広がっている雲」という意味である。


材料・調味料 


 麺は黄色い麺を使用。葉野菜は青菜やカイランを使う。


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 今回はKOUNG’S EXPRESSというお店で購入しました。このお店は、BEST WANTON MEE TOP 10にノミネートされており、その他にも受賞した賞がレジ付近にたくさん書かれていました。しかし、ワンタンミーを頼んだはずが、提供されたのはワンタンスープという麵の無いスープだったのですが、とても美味しくいただきました。ミー(麺)は入っていなかったものの、味は見た目よりもさっぱりしており、ワンタンにはスープの味がしっかりとしみこんでいました。お値段は$5.50とお手頃で、量も丁度よく、1杯で大満足でした。


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【編集後記】


 今回は、ラッフルズプレイスに位置するラオパサ・フェスティバル・マーケットを訪れました。お昼時に行ったのですが、ホーカーセンターなのに中は涼しく、快適に食事をすることができました。この記事の連載も10回を超えました。お気に入りのホーカーセンターやイチオシご飯に出会えたでしょうか。シンガポールで過ごす時間が長くなればなるほど、身近な場所に行くことがなくなります。近所のホーカーセンターやまだ食べた事のないシンガポールフードにぜひ挑戦してはいかがでしょうか。


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文責・写真 南十字星編集委員
<日本人学校中学部教諭>小松真奈美、柴引真奈


史蹟史料部発行の冊子『喰いだおれ in Singapore』(クラブショップで販売中)に掲載されているローカルフードの説明文を引用しております。


 

喰いだおれ in Singapore 第11回目 ラオパサ・フェスティバル・マーケット フィッシュボールヌードル、ワンタンミー(9月号)2022年