編集室より(10月号)2026年
01 Oct 2026
この4月、シンガポール日本人学校小学部チャンギ校に赴任いたしました。日本で生活していた頃から四季の移ろいや静寂に包まれる「茶道」の時間がとても好きでした。私の心をすっと整えてくれるのが「茶道」です。来星した現在も日本人会の茶道同好会に所属し、南国の地でお茶と向き合う時間を大切にしています。
「茶道」の魅力は、お茶を点てる技術や作法にとどまりません。一期一会のおもてなし、季節を映す和菓子や掛け軸、洗練された道具の美しさなど・・・、そこには日本の伝統美と精神性がギュッと凝縮されています。茶室へ足を一歩踏み入れれば、日常の喧騒から切り離された穏やかで濃密な時間が流れ始めます。
湯の沸く音に耳を澄ませ、季節の趣に思いを馳せながら、心を込めて一服のお茶を点てる。「今、この瞬間」に没頭する時間は、最高の心のリセットであり、自分自身と丁寧に向き合う贅沢なひと時です。
異国の地に身を置きながら、静かにお茶をいただくことで、五感を通じて日本の心を改めて感じています。情緒を大切にする日本文化の奥深さを噛み締めるこの「和の時間」が、私のシンガポール生活をより豊かで味わい深いものにしてくれています。

【活動日は基本、毎週水曜日10時からと月の最終土曜日14時からです。場所は日本人会、4階の和室です。】
(編集部 大原千栄子 シンガポール日本人学校小学部チャンギ校)