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編集室より(1月号)2023年

23 Dec 2022

 


 


 新年明けましておめでとうございます!皆さんはどのように年越しをされましたか?各地で年越しイベントが復活したというニュースを聞くと、新型コロナウイルス(COVID-19)の規制が緩み、人と人との出会いの場が戻ってきたことを実感させられます。


 私が初めてシンガポールに降り立ったのは、昨年4月。2年間の規制が緩んだその時でした。「ついに開かれたよ……!」と、シンガポール在住の友人から言われた一言が、記憶に鮮明に残っています。これまで、彼女達家族が不自由な生活をしていた時間や、人と人とのふれあいの場が減っていく悲しさが確かにあったことを想起させる言葉でした。家族や友人、仲間とともに過ごすことができる時間は、当たり前のものではありません。これまでの苦労の上に成り立っているのだと、改めて考えさせられました。


 来星して初めての1年は、日本とシンガポールとの文化の違いに対し、驚きや喜びが感じられる1年でした。シンガポールは多宗教の国であることが、カレンダーからも分かります。街中には、様々な宗教の施設が並び、お祭りが行われ、様々な考えをもつ人々が集います。そして、どの宗教に対しても、シンガポールという国の中で、敬意をもって扱われています。人と人が対等であること。それは、私にとって大きな喜びです。


 シンガポールで、これからどのような発見があるのか、そして、どのような人々と出会えるのか。2年間という期間を乗り越え、規制の緩んだ今だからこそ、実感と希望をもって前進できます。


 今年の1年、皆さんが健やかに、そして幸せであられますように。


(編集部 恒川園梨)

編集室より(1月号)2023年