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編集室より(12月号)2021年

24 Nov 2021

 


 


 先日、知らない番号から電話がかかってきました。迷惑電話か、と思って最初は無視していたのですが、ずっと鳴っているので出たところ、日本人の男性からでした。


「あなた宛てのお荷物が、うちに届いてたんです。うちの住所が、あなたの住所にとても似ているので・・・


 コロナ感染予防のために、最近は、お荷物を玄関の外にどさっと置いて行かれるケースが増えてきました。配達員は、きちんと住所を確認せずに、別の方の玄関前に私宛ての荷物を置いて行ってしまったようです。この方は、見知らぬ私のために、わざわざお電話をくださったのでした。


 もし、間違えて荷物を置かれたおうちの人が、この方でなければ、きっと永遠にネット購入したものは、行方不明になっていて、私の手元には届かなかったと思います。しかも、私がお伺いすべきところ、近くのスーパーまで持ってきてくださいました。日本人って本当に親切だなあ・・・と感動してしまいました。


 シンガポールに来て、様々な国籍の方々と出会い、刺激をたくさんいただきました。でも、一番親切にしていただき、お世話になったのは、日本人の方々だったような気がします。シンガポールに来ていなかったら、きっと出会えていなかったであろう人たちと、たくさんの素敵なご縁に恵まれました。


 3年半、南十字星の編集に携わらせていただきましたが、帰任することになりました。


 一緒に南十字星の編集や、ウェブサイトのリニューアルのお仕事をさせていただいた日本人会事務局の皆さま、理事の方々、編集委員の皆さまには、本当にお世話になりました。毎月一度の編集会議は、思い出に残る存在となりました。本当にこの場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。


 これからは、ウェブサイトから全ページをPDFで読めるようになった南十字星を毎月、東京から拝見させていただきます。


                                                                                      (広報部部長 紅林真由美)

編集室より(12月号)2021年