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編集室より(8月号)2021年

31 Jul 2021

 


少し前のことですが、気軽に旅行にも行けないこのご時世でも、いつも好奇心旺盛な友人に誘われてVR(ヴァーチャルリアリティ)を体験してきました。以前ゴーグルだけ装着する簡易的なものは試したことがあったのですが、今回は初めての本格的なものを体験しました。映画のように好きな仮想空間を選択したあと、隣人と衝突すると危険なこともあり、しっかりソーシャルディタンスを取った位置で「絶対にここから移動しないでね」と念押しされました。それから消毒済みのゴーグル、手首・足首にセンサーを装着すると、今いた部屋とは全く違うリアルな仮想空間が広がっていました。現実じゃないとわかっていても、わたしの足元の床がびゅーんと動いて、友人と何百メートルも離れてしまった(ように見えた)ときには思わず、「行かないで〜」と叫びそうになりました。本当にVRの世界に入り込めてしまう、リアルで見事なまでの没入感、最新技術の凄さにただただ驚き感動し、とても楽しめました。しかし、VRの楽しさをさらに押し上げてくれたのは、周りの人の楽しそうな笑い声だったように感じます。誰かの楽しそうな笑い声を聴くと自然とこちらまで何だか楽しい気分になる。近頃はマスクもしていますし、公共の場で大声を出すのもよろしくないので、そういう気持ちをすっかり忘れておりました。「笑い」って大切ですね。早くみんなで沢山笑いあえる日々が戻ることを切に願っています。ちなみに終了後、VRの世界に入っている私達を外側から撮影したビデオを見せもらったのですが、奇妙な動きをしている自分の姿がとても滑稽で、その様子にまた笑ってしまいました。                                                                                     


                                             (編集部 横井えり)

編集室より(8月号)2021年