編集室より(10月号)2024年
01 Oct 2024
ガゴーン ドドドド ピーピーピー ガゴーン…二度寝しようか迷っている時間に、毎朝この音が聞こえてきます。まるでヘリコプターが近くで飛び、さらに目覚まし時計が壊れたような音が重なっているような音。シンガポールに着任してからこの音が聞こえてくるとああ朝だなと感じます。そう、これは工事の音。朝の決まった時間になると自宅周りの工事現場からの音が轟き始めます。私の住むエリアでは工事をしているところが非常に多いように感じます。
生活しているとついこの間使った施設が工事中になることはしょっちゅうあり、一つ工事が終わったと思ったら、他の場所の工事が始まります。そんな流れが延々と繰り返されている気がしています。どんどんリニューアルしていくこの感じが、私にこの国の勢いを感じさせます。シンガポール建設庁は今年の1月15日に2025〜2028年の年間建設受注高は310億〜380億ドルとの予測を示しており、その中でも、公共工事が「190億〜230億ドル」と6割を占めるそうです。このデータからもシンガポール政府がシンガポールに暮らす人の生活を良くしていこうという思いが伝わってきます。今後もチャンギ空港の第5ターミナルや、MRTの大量高速輸送システム『クロスアイランド線』の建設など目が離せません。
ガゴーン ドドドド ピーピーピー ガゴーン…進化の音色が鳴り響くこの国に負けないように、私も毎日ちょっとずつ進化をしていきたいです。
(編集部 板垣正樹)
