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編集室より(5月号)2021年

01 May 2021

  私は手ぬぐいを日頃から使っています。きっかけは学生時代の友人が使っているところを見かけ、素敵だなと思ったことでした。手ぬぐいについて調べてみると古くは奈良時代に神仏の清掃のために、江戸時代には着物を作る際に出る端切れから庶民たちへ普及していったとありました。いくつかの浮世絵作品には庶民たちが手ぬぐいを使用している場面が描かれているのも興味深いです。


 現代においても使われている手ぬぐいの最大の特徴は様々な使用方法です。ハンカチの代わりに使うのもよし、お弁当を包むのもよし。私のお気に入りは旅行をする時に首に巻くスタイルです。私個人としては、学生時代の一人旅では大変お世話になりました。旅先でへとへとになって寄る銭湯では、タオル代わりに大活躍してくれました。また、生地が薄く速乾性に優れ、水洗いで翌日にはしっかりと乾いてくれました。シンガポールも日本と同じく高温多湿なため、手ぬぐいとの相性が良いと私は感じています。先日Park Connector Networkというシンガポールの公園と公園を繋ぐサイクリングロードを利用してサイクリングを行いました。もちろん首には手ぬぐいを巻きながら。手ぬぐいを首に巻けば、旅をしている気分を私にいつも思い出させてくれます。新型コロナウイルス(COVID-19)が収まるまではお気に入りの手ぬぐいとともに、次は世界中を旅する楽しみを今は待ちたいと思います。


                                                                                  (編集部 松田航平)

編集室より(5月号)2021年