ー史蹟史料部ー
去る2月19日(土)に、史蹟史料部に所属する歴史友の会の皆様に日本人墓地公園を訪問いただきました。まだ気温が高くなる前にということで朝8時に集合。天候に恵まれ、青空の下での散策となりました。
歴史友の会は多くの日本人学校の先生方にご参加いただいています。そして先生方から子どもたちへ、シンガポールと日本の歴史を語り継いでくださっています。
例年であれば、日本人学校の先生方や生徒の皆様にはボランティア清掃活動で墓地を訪れていただいていましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行以来、まだ大人数での活動は規制されており、日本人墓地公園を訪れたことがない先生方も増えました。歴史友の会の部員でも墓地に行ったことがないという方もいらっしゃいましたので、この度皆様で現地を訪問していただく運びとなりました。
1987年の日本人墓地大改修にも携わった歴史友の会のリーダー杉野さんに、当時のお話や、この地に眠る人々にまつわるお話を伺うことができました。
改修工事の際、南国らしい花と緑で溢れたきれいな公園にしようと緑地化を進めたそうです。それから35年の月日が経った今、日本人墓地公園は美しく育った色鮮やかな花に囲まれ、静かに眠る先人たちに祈りを捧げる場所となっています。
日本人墓地公園内のフラワーアーチに咲くブーゲンビリアは、まるで日本の桜のようだと地元メディアで紹介され、最近はブライダル写真スポットとしても人気があります。墓地で結婚式の前撮り?!と驚かれる方も多いのではないかと思いますが、史蹟史料部には月に数件、結婚式の前撮りについて問い合わせがあります。また、ブーゲンビリアの満開はいつですか、というお問い合わせも多くいただきます。年に数回満開になり、雨期が開けた2月〜3月はきれいに咲いていますので、日本の春に梅・桃・桜を愛でるような気分でぜひご来園下さい。