2022年9月17日(土)日本人学校小学部チャンギ校の運動会が開催されました。新型コロナウイルス(COVID-19)における政府の規制が緩み、3年ぶりに全校が集まり、保護者も観覧できる運動会が開催できました。会場の入り口では、全校児童から募集されて選ばれた運動会のポスターが来場者を迎え入れました。
準備運動を終えての最初の競技は全校児童の大玉転がしです。紅組と白組が力を合わせて一生懸命に取り組み、お互いに声を掛け合う姿が見られて、とても良い運動会のスタートとなりました。
1年生はディズニー映画の曲に合わせて、映画から飛び出してきたキャラクターのようなかわいいダンスを披露し、見ている人たちが笑顔になりました。2年生は、テンポの速い曲にあわせてポンポンを持ち、2年生らしい元気なダンスを踊りました。
3・4年生は合同でよっちょれソーランを踊りました。鳴子をもってソーラン節を踊る姿は、シンガポールに住む私たちに、日本の文化を思い出させてくれました。ある児童は「最初は踊りを覚えるのが大変だったけど、最後は楽しく踊れた」と感想を述べていました。当日は鳴子の音がぴったりとそろって、とても格好良かったです。
5・6年生は合同でエイサーを踊りました。当日までの練習は児童のダンスリーダーが率先して行いました。発表の最後にはシンガポールナショナルデーパレードの公式曲「Stronger Together」に合わせてダンスを踊りました。この振り付けは6年生が自分たちで考えたものです。笑顔で元気よく踊り来場者を楽しませました。
5・6年生は団体競技で綱引きを行いました。競技の途中でチームメイトが加勢に来るシステムで、どちらが勝つかわからない白熱した勝負になりました。
プログラムを3つ残したところで突然の雨が降り始めてしまい、運動会は中断されました。雨が降っている間、児童席からは、音楽の授業で歌った曲『にじ』が聞こえてきました。雨が止んでほしいと願う児童たちが自然と歌い始めたのでした。「くもがながれて 光がさして みあげてみれば ラララ にじがにじが 空にかかって きみのきみの 気分もはれて♪」。結局、この時点で運動会は中断してしまいましたが、子どもたちの思いの強さに感動した一幕でした。
ーシンガポール日本人学校小学部チャンギ校ー
翌週に、残された1・2年生の団体競技「チェッコリ(玉入れ)」と3・4年生の「台風の目」を行いました。チェッコリでは、玉入れの合間に子どもたちがかわいく腰を振るダンスを披露しました。「台風の目」では3・4年生が一致団結してゴールを目指しました。チームで棒をもって走り、大回りの外側と小回りの内側が息を合わせてコーナーを曲がる姿が見られました。
表彰式では白組の勝ちがアナウンスされました。勝った児童たちが大喜びし、歓声をあげると、準優勝の紅組も相手の栄誉をたたえて心のこもった拍手を送っていました。この運動会を通して、子どもたちの成長した姿を垣間見ることができました。