今年の中秋の名月は9月10日でしたが、本校では10月8日に日本人会「箏の会」の皆様を迎え、日本人学校AVルームでお月見集会を行いました。めあては、お月見の由来を知り日本の伝統文化に親しんだり、日本の秋に親しんだりすることです。
集会は、全校児童生徒を小1と小2、小3〜小5、小6〜中3の3部に分けて行いました。昨年4月に改修を終え余裕をもって座れるようになったAVルームに、児童生徒と教員、そしてお手伝いの保護者ボランティアを合わせ、各部100名以上が集って集会を行うのは3年ぶりのことです。
集会では、まず校長先生からお月見の由来についてお話をうかがいました。校長先生は、低学年には簡単な言葉でわかりやすくお話しくださり、高学年や中学生にはそれぞれの学齢に応じた聞きごたえのある内容でお話ししてくださいました。
日本人会「箏の会」の皆様には、箏の演奏と「花咲き山」のお話のコラボレーションをご披露いただきました。集会に参加した児童生徒も大人たちも、箏の美しい音色とともに語られるお話しに心から聞き入り、大変感動した様子でした。その後は、箏(琴)の伴奏でお月見や秋にちなんだ歌を歌ったりもしました。コロナ禍では集会はもちろんのこと歌唱も禁止されていましたが、久々に子どもたちの澄んだ歌声を聞くことができ、教員も保護者ボランティアも感慨ひとしおでした。
日本にいても箏の演奏を聴いたり、箏の伴奏に合わせて歌ったりすることはめったにないことです。このような機会を与えてくださった「箏の会」の皆様に心から感謝申し上げます。