Music Society Activity Report
文化部
2020年はコロナ禍の影響を受け、音楽同好会の活動も制限を受けざるを得ませんでした。定期的な練習会やラウンジコンサートはもとより、20年以上も続いた年末恒例のアンサンブルコンサートも開催がかないませんでした。そのような中、部員はそれぞれ独自での練習に励んでまいりました。
2020年終盤から活動制限が段階的に緩和されるとともに、音楽同好会の活動を徐々に再開しています。まず、昨年の11月29日には日本人会オーディトリアムにて練習会を開き、大人子ども合わせて14名が参加しました。同時にステージに立てるのは4名のみ、マスクの着用かつ各人の間の距離を1.5メートル以上を保つこと。これらの規制を厳密に守り、4グループに分かれ、それぞれのグループが同じ曲目、パッフェルベルのカノン(Pachelbel Canon in D)の合奏をバイオリンとピアノ、バイオリンとチェロの組み合わせで行いました。行動制限中は観客は禁止されていましたが、それぞれ久しぶりに自宅外で弾く解放感とステージに立つ素晴らしさを実感する日曜の午後でした。素敵なステージ衣装を身にまとい親子カノンを楽しむグループもありました。
2021年に入ってからは第2回オーディトリアム練習会が2月7日に開催され、バイオリン6名が参加しました。ソロ、2重奏、アンサンブル、それそれ様々な曲を弾きました。参加者はよい気分転換になったとのことで、次回、5月末に開催予定の第3回の練習会にむけ、弦楽器のみならず、クラリネット、フルート演奏者も各自練習に励んでいます。
また、練習会とは別に「マイサロンシリーズ」と称し、音楽各方面の専門家との対話の機会を設けています。第1回のマイサロンは1月2日に、イタリアのクレモナ在住の弦楽器製作者、高橋修一氏をゲストに迎え、高橋氏の製作工房とシンガポール、東京の音楽同好会部員をライブでつなぎ開催しました。高橋氏は弦楽器製作の聖地クレモナにおいても屈指の工房であるコーニャ氏の工房で同氏の右腕として長年にわたり研鑽を積まれました。高橋氏製作の楽器はイタリア、日本のみならず世界で高く評価されています。楽器の扱い方、楽器に使用される木材のこと、クレモナの過去そして現在、興味は尽きることなく部員から多々出される質問のひとつひとつに対し極めてきさくかつ丁寧にご説明をいただき、高橋氏の崇高な職人気質と誇りをうかがい知る機会となりました。高橋氏にはこの場をお借りし厚くお礼を申し上げます。マイサロンシリーズの第2回の日時、ゲストは現在調整中です。楽器の演奏もさることながら音楽にまつわるさまざまな音楽の楽しみを開拓していく予定です。
あらゆるレベルで楽器をたしなまれる方はもとより、楽器を演奏されない方もじゅうぶんに音楽の楽しみを味わうことができます。
音楽同好会にご興味のある方は下記までお気軽に連絡ください。
TEL : 9815 7492 (音楽同好会代表)
Eメール : jassmusicconcert@gmail.com