ーシンガポール日本人学校中学部ー
9月24日(土)シンガポール日本人学校中学部では、第4回獅(し)和(おん)祭(さい)が行われました。今年度は「協奏輝笑」をスローガンに掲げ、合唱コンクール、有志発表、展示と昨年度より生徒の活躍する場を多く設けることができ、保護者の方にも来場していただける行事となりました。
合唱コンクールにおいては6月中旬頃から実行委員、クラス曲、伴奏者、指揮者が徐々に決まっていき、約2ヶ月に渡る練習期間がありました。その中で生徒たちは、自分たちの合唱に対する課題を見つけ、クラスで話し合い、練習し、また課題を見つけていく時間を積み重ねてきました。
現在の3年生は、1、2年生次に合唱での獅和祭を経験したことがない中、最高学年として、態度、合唱ともに立派な姿を後輩に魅せてくれました。2年生は、持ち前のエネルギーを声にのせ、各クラスの曲想に沿った工夫を凝らしながら披露してくれました。1年生は、素直な発声で、各クラスがその曲を本当に好きになって歌っている様子が伝わる合唱でした。体育館に響き渡る合唱には、それぞれの学年が寸暇を惜しんで練習した成果が表れていました。
午後からの星挑の部(有志発表)では漫才、ダンス、演奏と多岐に渡る発表がありました。堂々と練習の成果を披露する生徒とその場を盛り上げようとする生徒の温かさが重なり、体育館の中が一つになっていることを実感できる時間でした。
また展示では日頃の授業での取り組み内容を披露する機会が設けられたことで、互いに刺激をし合える場にもなり、生徒たちは興味深そうに鑑賞をしていました。
今年度の獅和祭を通じて、約2年間歌の授業ができなかった生徒たちが、歌う楽しさ、声が重なり合う喜び、思いを伝える難しさ、様々な気持ちを仲間と経験することができたのではないでしょうか。改めて合唱の力、音楽の力が壮大なものであり、人の心を動かすことができるということを教えてくれた行事でした。