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ハリラヤ・プアサ / Hari Raya Puasa 2010
● 取材日: 9月10日(金)
● 取材場所: スルタン・モスク

ハリラヤ・プアサはイスラームの断食明けを祝うお祭りの日です。断食月ラマダーンが今年は9月9日の日没で終了し、翌10日ハリラヤ・プアサ(アラビア語ではイードルフィトル)を迎えました。この日は、朝早くからシンガポールの各地のモスクや広場には、正装したムスリム(イスラーム教徒)たちが大勢集まり、断食明けの礼拝を行っていました。
アラビア語で平和を「サラーム」といいます。「イスラーム」は「サラーム」の派生語で「平安」という意味があります。そのイ スラームの五行の一つが断食です。ムスリムはラマダーン月の間、日の出から日没まで一切の飲食を断ちます。そして、断食明けを迎えた日、断食の行をやり遂げたことを神に感謝し、モスクで礼拝し、親戚や友人の家を訪問し合って断食明けを祝うのです。そこでは、お互いの罪を許しあう挨拶をし、共に食事をし、ドゥイハリラヤというお年玉に似たものが子ども達に配られたりもします。ラマダーンも後半になると、ハリラヤ・プアサに備えて、衣服を新調したり、クエと呼ばれるお菓子を用意したり、調度品を買い替える人々でゲイランのマーケットは大変賑わっていました。
ハリラヤ・プアサというとイスラーム暦の新年だと勘違いしている人も多いようです。しかし、この日は断食明けを祝うお祭りの日で、新年ではありません。イスラームでは、新年を特別に祝うことはしません。では、なぜシンガポールではハリラヤ・プアサがナショナルホリデー(祝日)になっているのでしょうか。そこに多民族国家シンガポールがいろんな宗教や文化を尊重しつつ、ハーモニーを保っていきたいという願いが込められているからではないでしょうか。シ ンガポールで生活する私たちにとって、いろいろな宗教や文化に触れる良い機会となりました。
(編集部:北澤秀子)