Singapore National Monument

住 所 93 Stamford Road,  Singapore 178897
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1960年代の様子
建 築 家 H.E. McCallum, PWD
完 成 年 1887年(Front  Block部) 
敷地面積 18,375㎡
所 有 者 National Heritage Board
行 き 方 MRTドービーゴート駅から徒歩5分

歴史的背景

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ガラス張りの渡り廊下から
のぞく美しいロタンダ

 この建物は、英領シンガポール時代の1887年にThe Raffles Library and Museumとして正式にオープンしました。当時は図書館と博物館が併設され、 東南アジアの動植物コレクションや民族学資料なども収められていました。その後、何度か増築工事が行われ、日本占領時には昭南博物館に改名されます。 戦火の下で日英科学者の必死の努力により、ラッフルズ像をはじめビクトリア女王時代以降の膨大な文化遺産・収集品は堅持されました。1960年Libraryは 隣接の建物に移動し、1969年に The National Museumと改名され、東南アジアの歴史・芸術・民族学に焦点を絞ることになります。1992年National Monumentに 指定され、2003~2006年フォートカニング側への新棟増築工事及び旧棟改修工事の後、National Museum of Singaporeとして再オープンしました。



建物の特徴

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ロタンダ(円形ドーム)を飾る
50枚のステンドグラス

 旧棟はネオ・パラディアン様式で、装飾用に壁の一部を張り出して作った壁柱や、窓の回りの優雅な装飾が美しく、左右対称の構造に なっています。建物中央のロタンダ(円形ドーム)は90フィート(約27.5m)あり、英国ビクトリア女王在位50周年を記念して50枚のステンドグラスで飾られて います。あまりにも難しい建築であったため、当時の施工業者は気が狂ってしまったそうです。
 新棟は大規模増築工事で2006年に完成し、旧棟と調和した現代的なデザインになっています。
 旧棟改修工事は基本的に建設当時の手法を忠実に再現するようにしています。ナショナルモニュメントである旧棟で唯一大幅に改修した渡り廊下のガラス 屋根からは、旧棟のステンドグラスの入った美しいロタンダの屋根を見ることができるようになりました。また省エネ対策の天井、地層(歴史の積み重ね)を 象徴的に表現しているコンコースの層状の壁、無柱空間の地階特別展示ギャラリーなど、様々な工夫がみられます。

人々に開かれた博物館

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優雅な装飾

 この博物館には塀がなく来館者はどの入り口からでも自由に入館し、館内の公共スペースを観覧したり、館内のレストランなどを利用したりすることが できます。
 博物館には、14世紀から現在までのシンガポールの歴史を展示する「歴史ギャラリー」と、シンガポールのライフスタイルや民族色あふれる文化を紹介する 4つの「リビングギャラリー」があります。午後6時以降はライフスタイルギャラリーの入場が無料になるなど、多くの人々に開かれた博物館を目指して います。また博物館の内部や周囲には、シンガポール人アーティストによる現代アート作品の数々が展示されています。

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スタンフォード側にある「Seeds(種)」には
新棟地中工事の際掘り出された砂岩の
塊を彫った作品です
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コンコースの層状の壁
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こどもが遊べる空間

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動くライトのオブジェ 1

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動くライトのオブジェ 2




自然光を取り入れた省エネ対策の天井→
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(文責 山崎佳代)