来星して初めて絲瓜を食べた時の不思議な食感と味わいが、今でも絲瓜料理を食べるたびに鮮烈によみがえります。なにを大げさな、と思われるかも知れませんが、私にとっては、摩訶不思議なシンガポール食文化の洗礼を受けた、まさに第一歩でもあったと思います。それに加えて絲瓜がヘチマであると知った時の発見と驚きも、物を知らないと言われればそれまでですが、私は生のヘチマを見たことがなく、ヘチマといえば垢すりか、ヘチマ水(化粧水)というという知識しかありませんでした。おまけに漢字の「糸瓜」と「絲瓜」が同じということにもまったく気づかなかったといううかつさで、ましてやそれが食材として八百屋で売られているとは思ってもいなかったのです。

それにしても、来星してしばらくは八百屋の店先自体が不思議と驚きの連続で、今でこそ食材が豊富と受け止められても、当時は『何だかわけわからん』と言うのが正直な感想でしたね。

でも、私がこんなに驚いた糸瓜も、日本でヘチマ栽培が盛んな地方では、めずらしいものでもなんでもなく、普通に食材として存在しているのかも知れません。そういう所ではどういう食べ方をしているのでしょう?ちょっと知りたい気持ちです。

それではシンガポールでの食べ方をご紹介しましょう。

絲瓜と卵の炒め和え

●材料
 

   絲瓜・・・40~50センチのもの2本
 
 卵(中)・・・2個
 
 ニンニク・・・1片
 
☆ サラダ油・・・大さじ2
 
  塩、ライトソヤソーズ・・・適量

作り方

① 実の方に薄く緑が残るくらいの厚さで、包丁を深く入れすぎないように気を付けて皮をむく。皮をむいたら一口大の乱切りにする。

② 中華鍋を温め、みじん切りしたニンニクを空煎りし、サラダ油大さじ2と塩小さじ1を入れ、少し煎ってから絲瓜を入れて炒める。

③ 少し炒めて油がなくなってきたら、水カップ4分の1ほどをまわし入れ、焦がさないように常にフライ返しでまぜる。

④ 絲瓜がしんなりしたら塩、ライトソヤソースで味を整える。卵2個を割りほぐして絲瓜の上に回しかけたら蓋をし、10秒ほど待って火を止め少し蒸らす。卵が半熟程度になったらできあがり。卵をのせた後は混ぜ合わせないこと。半熟のたまごを崩さないように皿に移す。