File 21 フタバガキ

File 20  クールバリル
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File 18  テラップ
File 17  アフリカン アホガニー
File 16  ライチ
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File 14  マレーターミナリア
File 13  テリハボク
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File 11  レインツリー
File 10  コモンプライ
File  9  アンサナ
File  8  ジョホールフィグ
File  7  シンドラ
File  6  インドボダイジュ
File  5  マドラスソーン
File  4  カポック
File  3  サガ
File  2  フレーム オフ フォレスト
File  1  テンブス

File 21  フタバガキ ~熱帯雨林の王様~

Keruing Kerut


学 名 Dipterocarpus Sublamellatus
通 称 Keruing Kerut
科 名 フタバガキ科
原産地 ボルネオ、マレー半島
幹周り 3.2メートル
高 さ 25メートル
樹 齢 未詳
場 所 Cranwell Road & Loyang Avenue Junction


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 東南アジアの低地の熱帯雨林は高さが大体30mくらいなのですが、そこから飛び出してすっくとそびえ立つ突出した樹木があります。突出木の高さは50m、 高いものでは70mにもなります。その突出木の約8割をフタバガキ科の樹が占めています。フタバガキは熱帯雨林の王様です。
このフタバガキ科が東南アジアの熱帯多雨林の優占種で、マレー半島、インドネシア、フィリピンなどのマレー地域に、一つの科だけで10属386種も 分布しています。特にボルネオ島には267種が見られ、この島が世界で最も多様な森林を形成する上で、一番重要な科となっています。
フタバガキの名前は二つの羽根が生えた実(di=2, ptero=羽根, carp=実)をつけるdipterocarpus属に由来します。フタバガキは太い幹が高くまっすぐ 伸び、節がないのが特徴です。特に材が柔らかい種はベニアの材料に最適で、ラワン材として日本にも沢山輸入されていました。

  花

 フタバガキは数年に一度、ものによっては10年以上に一度しか花を咲かせません。フタバガキの花や実に巡り合うことができたら本当にラッキーです。 頻繁に自然保護区や植物園を散策している自然友の会のメンバーの方々もでさえ、なかなかフタバガキの花や実に出会うことができないそうです。しかし 私はタナメラ・ゴルフ場で知人の送別ゴルフをしている際にガーデンコースの2番ホールのグリーン上でたくさんのフタバガキの実を見つけました。その実を 空に向かって放り投げ、はねつきの羽のようにくるくる回って落ちてゆく様子に感激していたら、早くグリーンから立ち去るように注意されました。

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フタバガキの果
ノッポの木から落ちてくるフタバガキの
実は、ヘリコプターの様にくるくる回って
地面に軟着陸する

  実

 フタバガキは漢字で「双羽柿」と書きます。「柿」は実と言う意味です。2枚の羽の実が多いですが、3枚や5枚のものもあります。フタバガキの実が ヘリコプターのようにくるくると回って落ちてくるのは、滞空時間を増やして少しでも遠くへ飛ぶためもありますが、高いところから落ちてくるので、 地面に実が落ちた時の衝撃を和らげているのだと言われています。

(文・杉野一夫)



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根元から素直にまっすぐにのびていく
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