Singapore National Monument

住 所 1 St. Andrew’s Road, Singapore 178958
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威圧感のあるコリント式の柱
建 築 家 A. Gordon & F.D. Meadows
建 築 年 1926~29年
敷地面積 10,396㎡
所 有 者 シンガポール国政府
行 き 方 MRT シティ・ホール駅から徒歩10分

建物の特徴

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戦前のシティー・ホール、
今と変わらぬ形をしている


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明り取りの中庭


 1992年に国の歴史的建造物として登録された「City Hall」は、広々とした緑の芝生のPadang(パダン広場)を目の前に、少し南国の建物としては 不釣合いな、また当時としては少しモダンで、しかし威圧的にも感じられる18本のコリント式の柱(建築彫刻家 C.R.Nolli によるもの)をそびえさせて 建っています。
 形は相似形でコンクリートの芯には鉄骨が使用され、二箇所の中庭が光や風を取り込むように設計されており、またパダン広場を通って海風が入り 込むようにもなっています。(パダン広場は、今は埋め立て地が広がって内陸に存在してますが、当時は海岸の近くでした。)内部中央の大ホールには 大理石で作られた大きな柱があります。入り口にある石段は、かつて毎年行われたナショナルデイパレードのVIP席としても使用されていました。



 

歴史的背景

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ナショナルディパレードのVIP席であった階段

 1830年代、G.D.Colemanの設計により、現在の場所には3つの建物(市庁舎・裁判所・ホテル)がありました。後にホテルの部分は壊されましたが、 19世紀半ばから建物(市庁舎・裁判所)は役所として使用されていました。第二次世界大戦中、日本が占領している間は軍が使用していましたが、 1945年9月12日、正にこの場所で日本の降服、戦争終結の調印が当時の南アジア最高司令部 Mountbatten将軍と日本軍板垣将軍の間に交わされたのです。
 1951年にシンガポールは1つの市として認められ、その時からこの建物は「City Hall」とされました。1959年に Lee Kuan Yew 首相によって独自の 法律が定められ、1963年にはイギリスからの独立を宣言し、Queen Elizabeth II の領地としての最後のパレードがこの場所で行われました。1965年には マレーシアから独立し、初めてここにシンガポール国旗が掲げられました。1966年からは毎年、ナショナルデイパレードがこの「City Hall」前のパダン広場で 催されるようになりました。「カランスタジアム」完成以来、毎年開催されているナショ  ナルデイパレードは数年に1度パダン広場で行われるように なりました。

現在の様子

 現在は市役所の役目からは引退し、一時は法律事務所などに使用されていましたが、今は展示会場として使われています。観光スポットとしても有名で、 そのすばらしい景観は結婚写真のスイートスポットとしても知られています。
「City Hall」はシンガポールの重大な歴史的イベントをずっと見てきたのです。

(文責:寺澤良子)