December 2011
シンガポールではマイコプラズマ感染症にかかる方が、一年を通じて増えてきています。この病気の原因はマイコプラズマ・ニューモニエという微生物です。多くの場合、風邪症状で始まり、5-10%の確率で肺炎となります。この肺炎は時に“Walking pneumonia(歩ける肺炎)”といわれます。なぜそういわれるかといいますと、実は、肺炎になっても、症状はたいていの場合、ひどくはないため、患者さんはほぼ普段どおりの生活を送ることができ、歩きまわることが出来るからです。入院は大抵必要ではなく、合併症は稀です。症状として、関節炎が起きることもあります。
この病気は感染している人のくしゃみや咳などから感染します。
理論的には誰でも感染を受ける可能性がありますが、この病気は小児や青年層に多く見られます。5歳以下の小児の場合は、かかっても症状が軽いことがほとんどで、症状がない場合もあります。また、1歳未満での感染は稀とされています。
症状が軽くて病院に行かなくても済むような方もいらっしゃいますが、他の人への感染を防止する意味で病院に行ってマイコプラズマの診断を受けることは大切です。マイコプラズマは容易に感染しやすく、コンドミニアム全体の人が感染することもあります。
症状
潜伏期は2-3週間で、症状は出始めてから2-4日で明らかになっていきます。典型的な症状は乾いた発作的な咳、発熱、咽頭痛、全身の痛み、頭痛、だるさなどで、めまいが見られるときもあります。最初はインフルエンザや風邪に似ていますが、咳とだるさはより強く、かつ継続的で、時には数週間から数ヶ月に及ぶこともあります。また、咳や熱を伴わなず、単に強く長びくだるさや関節の腫れだけという人もいます。
症状
多くの場合は臨床症状と経過から診断されます。血液検査も確認のために有効です。肺炎が疑われる場合には胸部レントゲン検査が必要です。
症状
マクロライド系の抗生物質が有効で1-2週間服用します。ごく軽症の場合には、自身の免疫力だけで治ることもあります。
症状
現在のところ、予防的なワクチンや薬はありません。しかしながら、発熱、咳、くしゃみなどがある患者さんがマスクをしてくださることは感染の防止につながります。症状がある場合には、こまめに手を洗い、人ごみを避け、他人との接触もなるべく避けるようにしましょう。
この病気にかかりますと免疫が得られますが、それは一生続くものではありません。実際に免疫がどのくらい続くかはわかっていません。しかしながら、2度目の感染が起きた場合には、たいてい1回目より軽くてすみます。