March 2009
そばかす-----------------------------------------------------
小さくて平らな点状の薄い茶色のしみで、頬や鼻など、日光にさらされやすい皮膚に多くできます。たいてい幼少期に現れて、年齢とともに増加します。日光を避けたり、日焼け止めクリーム、Skin lightning cream*などを塗ることによって、数を減らしたり、色を薄くすることが出来ます。もし、こうした治療法で十分な効果が得られないときには、光線療法やレーザー治療で安全に除去することが出来ます。
日光黒子(にっこうこくし)-----------------------------------------
顔、腕、脚その他の日光にさらされるところに出来る茶色っぽい境界のはっきりした色素沈着で、日光を長年浴びてきたことが原因です。皮膚の老化といってよいでしょう。30歳代から40歳代にかけて現れ始め、年齢とともに進行します。だんだん厚くなってくることもあります。日光黒子は無害で、がん化することはありません。そのまま放っておいても良いですし、審美的に気になれば切除しても良いでしょう。
予防は何と言っても日光を避けることです。広範囲の光線に効果のある日焼け止めを塗ったりすることも効果があります。治療にはSkin lightning creamの塗布や液体窒素、光線療法、レーザー治療などがあります。
肝斑(かんぱん)-----------------------------------------------

これはアジア人に良く見られる色素沈着です。褐色調をしていて、頬に良く見られますが、額、こめかみ、鼻橋、上唇、顎などにも現れます。遺伝的要素、ホルモン、紫外線などが影響しあって起こると考えられています。男性よりも女性によく見られます。日光浴や妊娠、経口避妊薬の使用の後などに悪化することが報告されています。
肝斑はなかなか治療が難しいものです。最初はうまく治療が出来たようでも再燃することもしばしばです。広範囲の光線に効果のある日焼け止めクリーム、日光を避けること、skin lightning creamなどでコントロールすると良いでしょう。そうした治療でうまく行かない場合にはケミカルピーリングや光線療法などが有効なこともありますが、実際のところ効果はまちまちです。レーザー治療はしばしば状態を悪くしますのでお勧めできません。
Hori 母斑(太田様母斑)-----------------------------------------
30歳から50歳代にかけてのアジア人女性に多く出現します。境界のはっきりした茶色から灰色の斑点状のもので、頬の上のから鼻に見られます。遺伝的、ホルモン的要素が関係していると考えられます。皮膚のやや深いところから色素沈着があるため、クリームはほとんど無効です。レーザー治療を何度も繰り返すことで効果がでることがあります。
* Skin lightning cream :
ハイドロキノロン、ビタミンC、コジック酸、などメラニンの生合成を抑えるものとトレチノインなど表皮の再生を促すものやステロイドなどがいくつか混合されているものが製品としてあります。
(日本人会クリニック医師 日暮浩実訳)