お肌のチェックをしましょう!
March 2008
皮膚の細胞は常に成長しています。古い細胞は老化して死んでいき、どんどん新しい細胞と入れ替わります。時々、このプロセスに間違いが起きることがあります。必要もないのに新しい細胞ができたり、古い細胞がいつまでも残っていたりします。こうした細胞から腫瘍が出来てくると考えられています。
皮膚の細胞にはいくつかの種類があり、そのどれかががん化して皮膚がんが起こります。皮膚がんはそのもととなった細胞の種類により名前がつけられます。
最も多いものに<基底細胞癌>と<扁平上皮癌>があります。これらの癌はどこにでもできる可能性はありますが、日光にさらされるところ(額、顔、手や腕)に出来ることが多いです。
皮膚がんの危険因子-----------------------------------------------
- 紫外線:紫外線は日光や少量ですが電灯の光にも含まれています。その人が、今までにどのくらいの紫外線を浴びたかという累積の量が皮膚がんの発症率と関係します。ほとんどの皮膚がんは50歳以後に発症しますが、日光による皮膚へのダメージは若い時から始まっているのです。色白の方でしみ、そばかすが出来やすい方だけでなく肌の色が濃い方からも癌の発症があります。紫外線をたくさん浴びるところ、たとえば山の上などで生活する人は皮膚がんの危険性が高くなります。紫外線は気温が低くても曇りの日でも注いでいます。
- 傷跡や、やけどのあと
- 人パピローマウイルスの皮膚への感染
- 砒素にさらされること
- 慢性的な皮膚の炎症や皮膚の潰瘍
- 日光過敏を起こすような疾患(色素性乾皮症、白児症、基底細胞母斑症候群など)
- 放射線治療
- 免疫抑制剤や免疫抑制状態
- 既に皮膚がんにかかったことのある方
- 血縁の方に皮膚がんの方がいらっしゃる方
予防として-------------------------------------------------------
- 日光を浴びないこと
- お子さんは幼少の時から気をつける必要があります。
- 特に日中、日の高い時は、太陽を避けることが大切です。
- 砂、水、雪、氷などからの反射してくる光にも注意しましょう。
- 紫外線はウインドウシールドや窓、雲も透過してきます。軽くて風通しのよい長袖、長ズボン、長いつばのある帽子を身につけ、UVカットのサングラスをかけましょう。
- UVAもUVBもカットできる日焼け止めを塗りましょう。SPF(Sun Protection Factor)は、最低でも15以上のものを使用しましょう。
- 太陽灯や日焼けのためのブースは避けましょう。
皮膚の自己チェックはどうしらたよいでしょう?------------------------------
定期的に皮膚をチェックしましょう。シャワーやお風呂の後に行なうのが良いでしょう。十分な光を当てて、等身大の鏡と手鏡を併用します。生まれつきのあざやほくろなどがどこにあるか、それがどんな風に見えるか、触るとどんな感じかをはっきり知っておくことが、まず大切です。その上で、
- 何か新しいものがないかどうかチェックしましょう。
- 新しいほくろ、特に以前からあるほかのほくろと見え方が違うものはないでしょうか?
- 新しい赤いまたはもっと濃い色の表面から薄く剥げ落ちていくようなもの、少し盛り上がったものはないでしょうか?
- 新しい、鮮やかな色の塊はないでしょうか?
- ほくろの大きさ、形、色、手触りに変化はないでしょうか?
- ひりひりしたところがいつまでも治らないようなところはないでしょうか?
チェックの順番(例)--------------------------------------------------
頭のてっぺんからつま先までチェックしましょう。背中、後頭部、陰部やおしりの割れ目も忘れないようにしましょう。
まず、自分自身の顔、頸、耳、頭を見ましょう。頭を調べるときは櫛を使ったり、誰かに手伝ってもらうことが大切です。それから、体の前面と後面、腕を挙げて、体の右側、左側を見ましょう。肘を曲げ、指の爪、手のひら、前腕(裏側も)、上腕をチェックします。背中、脚の前面、後面も調べてください。それから陰部、おしりの割れ目も忘れずに。最後に、座って、足、足の爪、足の裏、足の指の間を見ましょう。
自分自身で肌を定期的に調べることにより、自分自身の正常な状態を知ることが出来ます。お肌のチェックした日を記録しておくことも後で役に立ちます。もし、何か、今までにないものを見つけたら、医師に御相談ください。
(日本人会診療所医師 日暮浩実訳)
