今、中国では50年ぶりの大雪にみまわれて、交通機関は大混乱しています。中国正月を間近に控えて、帰郷ラッシュの時期と重なりましたので、深刻な事態となりました。中国人家庭では中国正月の前日、家族が全員集まって、夕食を共にします。中国語では「团 圆(tuan yuan fan)」Reunion Dinnerと言いますが、このディナーは中国人にとって、たいへん大事な夕食会です。1年通じて最も重要な家族行事と言っても過言ではありません。遠くに出稼ぎに行っている者も、結婚して独立した生活を営んでいる者も子供を連れて両親のもとに帰って、食事を共にし、そして家族一緒に正月を迎えます。

 

 

 おせちみたいな正月料理とかってある?

 

 シンガポールの中国正月に欠かすことのできないのは「(yu sheng)」という正月料理です。Yu「イュー」は「」と書きます。Sheng(シェン)は「生」と書きます。生は一言で言えば野菜盛りだくさんの刺身サラダです。

 なんでー、そのー「生」を食べるわけ?

 

 生は縁起物の正月料理です。は中国語でyuイューと発音され、余裕の余と同じ発音です。余は中国語で「余りが有る、豊かになる」ことを意味します。生は縁起物の正月料理です。

 日本のおせちも ラッキーになりそうな物が詰まってるよね。

 生はサラダだから簡単にできるね。

 

 生のベースになる食材ですが、大根、人参、キュウリ、生姜など野菜を千切りにしたものです。そこにパメロ、クラッカーなどが入れられ、そして生魚、よく使われるのはサーモンで、その薄切りが加えられます。そこにソースがかけられます。ソースはプラム・ソース、サラダオイル、すり潰したピーナッツ、ゴマ、コショウなどを混ぜたものです。ちょっと酸味のある甘いサラダです。

 でも、「生」なんて正月料理は中国にはないらしーよ!

 

 生はシンガポール独特の正月料理です。1960年代にシンガポールで活躍していた4人の中国料理人が正月料理に生を考え出しました。もともと広東州に生に似たものがあるようです。それに手を加えて、正月料理とし、広めたのはシンガポールの料理人でした。今ではマレーシアはもちろん中国や香港でもお正月料理として食べられるようになりました。

 シンガポールの’シェフ’さん、やるねぇ↑↑

 

 生は正月の食卓に最初に出される料理です。生はまた「起(ローヘイ )」(すくい上げるという意味)とも呼ばれています。テーブルについている者は立ちあがって、みんなで箸を使って魚生をかき混ぜます。皿に盛られた野菜や魚を摘み上げ、願い事を言いながら、混ぜていきます。大きな声で、高く摘み上げた方が願いが叶うといわれていますから、正月料理の始まりは実に賑やかです。

 でも・・・「彼氏が欲しい」なんて、大きな声で言えないよ~↓