シンガポールは北緯1度に位置する、ほぼ赤道直下の常夏の国です。気温は一年中25度以上、シャツとズボンで一年中過せます。ジャケットはもちろんセーターも必要ありません。春夏秋冬、四季のある日本と比べると服装の選択の幅が狭いんです。

女性は狭い選択肢の中でおしゃれをしなければなりませんね。(*^_^*)

衣類にかかる費用は少なくて済みますが、言われるようにおしゃれの楽しみは限定されます。そんなシンガポールで生活をしていて、日本人の困ることの1つはdress code、服装規定です。私は時々パーティに招かれることがありますが、招待状にはdress code、パーティに参加する時の服装規定が書いてあります。招待状に規定されている服装は大きく分けると、3種類あります。Formal, informal, casual です。フォーマルはブラックタイ又はラウンジスーツです、インフォーマルはジャケットとネクタイです。ビジネススーツもきっと informal だと思います。カジュアルはいわば普段着、原則的には何でもOKです。この3種類の中で日本人が戸惑うのはdress code がカジュアルと記載されている時です。

確かにパーティに招待されて普段着で行くのはちょっと抵抗がありますね。(~_~;)

そうなんです。実はカジュアル・ドレスは細分化されます、場合によってはSmart Casual とか、Sporty Casual とか、Sunday Chic などと書かれていまして、私たちはますます混乱してしまうことになります。プロトコール、国際儀礼の本を見てもフォーマルドレス、すなわち礼服ついては説明がしてありますが、Casual の服装がどういうものであるか説明されているわけではありません。因みにシンガポールではCasual は半ズボン、TシャツでもOKです。スマートカジュアルの服装は襟のあるシャツと長ズボンです。Sunday Chic は日曜日に着るシックでおしゃれな服装という意味です。

日本では今年の夏クールビズ・ファッションが流行しました。シンガポールの会社ではどんな服装ですか。

小泉前首相もクールビズでしたね。シンガポールの国会でも議員の服装はほとんどYシャツ姿です。ここでは役所へ行っても役人はみんなYシャツでノーネクタイです。服装規定、服装の常識は気候、国民性(保守的か、開放的かと言った国民性)に左右されます。日本人は生真面目ですから、背広にネクタイ姿が性に合うようですね。しかしながら、真夏、満員電車の中や炎天下、汗をぬぐいながら歩いている背広姿の日本人サラリーマンを見ると、気の毒に思います。また不自然にも思えます。

日本人はきちっとしていたい、服装で礼儀を欠きたくない、という想いが強いようですね。

街を歩く日本人はいつもきちっとした身なりをしています。買い物に出かける時も日本人はこざっぱりした服装していて、日本に行ったシンガポールの友人はびっくりしていました。シンガポールではデパートに行く時にも半ズボンにTシャツ姿です。日本人から見ると、もうちょっときちっとした服装でも良いかなと思いますが、服装の考え方には日本人とシンガポール人の間では違いが見られます。クールビズはシンガポールから見ると、親しみを感じます。シンガポールの服装規定は概して簡略化、カジュアル化が進んでいるように思われます。そんな中でシンガポールのオフィス街で背広を着ているのはトップビジネスマンと日本人ビジネスマンです。日本人はシンガポールでも背広姿で通す人を多く見かけます。

日本人の服装はもっと柔軟性、開放的であっても良いような気がしますね。(^_-)-☆

日本人のビジネスマンは相手に失礼のないように。恥をかかないようにという思いが強いのですね。シンガポール人は昔からいわゆるクールビズの格好ですから、背広姿では釣り合いが取れません。相手がYシャツ姿なら上着を脱いだらよいと思いますね。相手にも恥をかかせない思いやりが時として求められます。