「今月の表紙」
表紙:Wheelock Placeにて
撮影:日本人会広報部

「編集室より」

   “シンガポールは本当に魅力的な所。外に出ると美味しい所や気になる場所が見つかるから。ついこの間もシンガポールに行ったけど、それは今も昔も変わってなかった。”
 こうおっしゃったのは、以前の私の勤め先の方で、約20年前にシンガポールで働いていらした方です。この方の言葉を胸に、今から約1年半前、私は来星しました。
 南国のシンガポールでまず印象的なのは、外の暑さを忘れさせるキンキンに冷えた建物や乗り物です。そんな乗り物での出来事です。バスに乗車中のある老夫婦が“ここはタナメラの駅?”と降りるか迷っていました。すると、そのご夫婦の対面に座る男性が“ここは違うよ。タナメラのポイントに来たらぼくが教えるよ。”と答えました。そのご夫婦は安心した表情でバスの窓から景色を眺め、会話を続けました。また別の日には、空港手前の駅で降りようとするキャリーケースを運ぶ男女に、ある男性が“ここの駅ではないよ。”と声を掛けていました。キンキンに冷えた乗り物で心温まる一幕。元同僚に言われた言葉を思い出しながら、ここシンガポールがますます魅力的に映ったのでした。

(編集部 森茂文里)