「今月の表紙」
第21回 日本人学校小学部チャンギ校入学式 
撮影:日本人学校小学部チャンギ校

「編集室より」
 

 日本では桜の花びら舞う別れと出会いの季節も過ぎ去り、5月、新緑が眩しい時期です。そして4月に新しい仲間と新しい場所で新たなスタートをされた方々にとって、やっと季節の変化を楽しめる心の潤いを感じるころではないでしょうか。
 ここシンガポールは年中常夏、日本のように花や、匂い、気温、装いで季節を感じることはあまりありません。そのため、季節問わずいつも身の回りに出会いと別れがあったように感じます。シンガポールに来て、ありがたいことにたくさんの方々、環境、場所との素晴らしい出会いがありました。出会いの中で感じることは、「一期一会」の心です。茶道の教えの一つとして、同じ時、同じ人、同じ場所で過ごすことは二度とない、だから今この時を大切に、という心が込められています。
  そしてあまり知られていませんが、この言葉には「独座観念(どくざかんねん)」という続きがあります。「一期一会」で出会えた機会に思いをはせ、一人ゆっくりと座って思い出を振り返りましょうという意味です。昨年12か月の間に多くの素晴らしい出会いと合わせて、多くの別れも経験しました。気心知れた仲間と最後の時を過ごした後思うのは、過ごした月日、思い出の数々だと思います。そして家についてほっと一息座って、改めて思い出す記憶は楽しいことばかりで、思わず笑顔がこぼれます。
「一期一会、独座観念」
  ちょっと一息ついた5月、シンガポールの燦燦と輝く太陽の下、時にはゆっくり座って思いをはせるのもいかがでしょうか。

(編集部  勝山沙織)