「今月の表紙」
Wheelock Placeにて 
撮影:日本人会 広報部

「編集室より」
 

 家族で最寄りのバス停まで歩いていた時のことです。「お母さん、見て見て!!」と呼ぶ子どもたち。その声に誘われて駆け寄ると、道端に懐かしいものがありました。「オジギソウ」です。触れると恥ずかしそうに葉を閉じるところがかわいらしいので、子どもたちに人気があり、私も大好きな植物です。日本では、わざわざ種をまいたり、苗を買ってきて育てたりしていました。遠く離れたこの地でまさかオジギソウに出会えるとは…。調べてみると、オジギソウは、寒さに弱く暑さに強いそうで、シンガポールの気候にはぴったりの植物です。日本やシンガポールだけでなく、世界の様々なところで生育しているようです。 
 高層ビルが立ち並ぶシンガポールは、都市化が進んでいますが、一方で多くの樹木や植物などの自然があり、それらが大切にされていることを感じます。北部へ行くと亜熱帯雨林が多く見られ、街中ではきちんと手入れされた自然が人々の生活と共存しています。シンガポール国内には、たくさんの公園と4つの自然保護区もあります。
 忙しい毎日の中では、ついつい足元ばかりを見て早足になってしまいがちです。今回、オジギソウとの思いがけない出会いがきっかけとなり、少しゆったりとした気持ちで周りを見廻してみようと思うようになりました。今度は、赤道に近いシンガポールならではの日本とは異なった面白い自然を見つけてみようと思います。 


(編集部  西尾美帆)