「今月の表紙」
第5回 講座発表会2017
写真:日本人会

「編集室より」
 

 「♪夏が来れば思い出す」と始まる歌があります。海水浴、山でのキャンプ、花火大会…みなさんが思い出す夏の風景は、どのようなものでしょうか。
 私にとって、お気に入りの夏の日常の一コマは、夏の終わりの夕方、畳の部屋にごろんと寝転がり、風鈴の音とともに吹き抜けていく心地よい風を感じる瞬間です。来星前は「シンガポールは毎日暑い夏だ」という認識しかありませんでしたが、1年をこの地で過ごす中で、常夏のシンガポールでも心地よい風が吹く時期があることを肌で感じ、なんだか嬉しくなりました。
 日本人会主催の夏まつりが今年30回目を迎えます。ローカルの方も、浴衣の着付けや盆踊りに多数参加され、文化交流の場になっています。個人的な話になりますが、先日夏まつりについて説明しようとしたときに、恥ずかしながらその内容や意味を、日本語でもうまく言葉にできないことに気づきました。調べてみると、「神様への祈願」「無病息災・悪霊退散」また「労働者を労う」という意味がこめられているそうです。異国の地で、知っていると思っていた日本のことについてより深く知る、そんな体験がとても新鮮でした。
 みなさんにとって、2017年夏の思い出が心に残るすてきなものになりますように、シンガポールの夜空に輝く南十字星に願いをこめて、お祈り申し上げます。

(編集部 藤谷奈穂)